大人の読書感想文 フランス人は10着しか服を持たない ジェニファー・L・スコット (著), 神崎 朗子 (翻訳)

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はじめに

私の大好きな本のひとつに、「フランス人は10着しか服を持たない」という本があります。

5年ぐらい前に出版され、国内でもかなりブームになった本なのでご存知の方も多いと思います。

 

当時20代前半だった私がこの本を手に取った理由は、「え、フランス人って服10着で暮らしてるの?どうやって?」という何かライフハック的なものが書かれていそうだったからです。

 

しかし実際はそういう話ではなく、毎日を特別に過ごすための「心のありかた」について学ぶための本でした。

モノをたくさん持っている方が豊かで幸せでしょ!と考えていた私にはとても衝撃的な内容でした。

 

学生時代からお給料はすべて服やバッグ、アクセサリー、旅行に使ってきた超浪費家の私が、

この本と出会ってからモノに対する考え方が変わりました。

この本の中で私が普段の生活の中でも意識していきたいと思ったことについてまとめました。

 

今回紹介する本はこちら

 

フランス人は10着しか服を持たない ジェニファー・L・スコット (著), 神崎 朗子 (翻訳)

高級料理を食べて、たくさん買い物をして、
あちこち旅行をしても、
心からの満足を感じられないあなたへ。

典型的なカリフォルニアガールだった著者は、
フランスの貴族の家にホームステイすることになる。
その家を取り仕切るマダム・シックから学んだのは、
毎日を“特別な日"のように生きること。

*間食はせず、食事を存分に楽しむ。
*上質なものを少しだけ持ち、大切に使う。
*日常の中に、ささやかな喜びを見つける。
情熱的に、お金をかけずに、生活を心から楽しむ方法が満載。

「フランス人は10着しか服を持たない」を読んで学んだこと

1. 間食はシックじゃない

フランス人はとても食事の文化を大切にしているそうです。

食べる時は食べることに集中し、「食事」を楽しむ、とても素敵な考え方です。

 

私は結構食べ歩きをしてしまいます。ゆっくり食事する時間はないけど、めっちゃお腹空いたから何か食べたい!という時によくコンビニでおにぎりやパンを買って歩きながら食べてしまいます。

 

たしかにお腹は満たされるのですが、心までは満たされません。

むしろ「歩きながら食べてしまった・・・」という謎の罪悪感が残ります。

 

しっかりと食事の時間を確保して、食べることに集中できたら間食することは減らせそうだなと思いました。

毎回の食事の時間を大切に、過ごしていきたいですね。

 

2. 着ている服は “今の私”らしいか?

今自分が着ている服は「今の私」らしいか、つまり何が自分の美しさを引き立てるのかを知っているかということです。

自分に似合う服装が何か、ということを理解しておくのはとても大切なことです。

 

自分か好きな服 = 他の人が自分を見た時に好きな服とは限りません。自分にとっては超テンションが上がる服でも他の人から見たら、

「もっとシンプルな方が似合うよ。」

「こっちの色の方が素敵だよ!」

とか言われると結構気にしちゃいます。

 

しかしここで大切なのは、いかに自分が気分良く過ごせるかということです。

そのために自分が着ていて着心地がいい服や気分がアガる服は何か、を常に分かっておくことが大切です。

 

人に会う予定がなくても自分のために大好きな服を着て過ごす、とても素敵な考え方です。

3. 女らしさの決め手は姿勢

“女らしさ”は何?と聞かれたら「料理ができる」とか「愛嬌がある」と答えてしまいそうです。※

本書によると女らしさの決め手は、

・姿勢(目にみえる)

・自信・ユーモアのセンス・冒険心(目にみえない)

だといいます。

 

※本書の主旨に沿って、狭義での”女らしさ”という概念にこだわるのではなく、個性の多様性を尊重する解釈をすることが重要だと考えます。

性別にとらわれない自由で個性的な生き方そのものが、この本が説く”シック”な生活観の本質なのかもしれません。

4. いちばん良い物を普段使いにする

「これはお客様用のティーカップだからしまっておこう」

「このタオルは高かったから普段使いはできない」

などと、良いものはそれなりに良い機会に使いたくなりますよね。

 

でも実際にその機会は人生で何度ありますでしょうか?

それよりも自分が大切にしたい「良いもの」は毎日使ってあげる方が自分も幸せな気分になりますよね。

 

実際私も毎日一番お気に入りのコーヒーカップを使うようにしているので、コーヒーを飲む時間がすごく好きな時間になりました。

5. 褒められても謙遜しない

人から褒められるととても嬉しいですよね!嬉しくて照れてしまってつい、

「いやいや、そんなことないですよ〜」

と言ってしまっていませんか?

 

私は反射レベルでこのセリフが出てきます。

しかし褒められた時は素直に「ありがとう」と言うようにしましょう。

 

褒めてくれた相手に対して感謝の気持ちを持つことと、自分を認めてあげることが大切です。

 

まとめ

日常の中でほんの少し心のありかた・考え方を変えるだけで、何気ない時間が全て特別に思えるなんてとても素敵ですよね。

 

毎日の生活をなるべくシンプルにして、そこにささやかな喜びをみつける工夫をする。

その小さな幸福に気づくためにも、余計なものは持たない。

 

ものだけでなく「考え」もシンプルにできたら、余計なストレスも少なくなりそうですよね。

 

パリジェンヌみたいに身の回りをシンプルにして生活し、毎日を特別な日のように生きられたら幸せです。

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